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デジタルには保存性や複写性などで、劣化しないという優れた点があります。昔はアナログだったものが、現在ではデジタルなものにどんどん置き変わっておりますが、その例が写真や動画、音声などを記録するメディアです。例えば写真は、以前は感光材を塗布したフィルムに、レンズを通して映像を受けて、化学反応を利用してその映像を現像定着させる方法でした。写真として見る為には、そのフィルムをに光を当てて直接スクリーンに投影するか、印画紙に画像を焼き付けなければなりませんでした。
しかし、現在では、デジタルカメラになり、この映像を記録する部分は完全にデジタル化され、レンズから入った光は、フィルムの代わりのイメージセンサーで受け、その光の明暗や色合いは、デジタル信号に変換されてSDカードなどの記録メディアに保存されるようになりました。私も昔フィルムカメラで写したネガフィルムが数十本あったのですが、これをデジタル化しておこうと思って実行してみました。いや、デジタル化と言っても、ネガフィルムはアナログですので、正確に言うと、アナログで記録されたフィルムは、この先カビが生えたり劣化したりするので、これ以上劣化しないようにデジタル化に変換しておこうというのが正しいとか思います。まずはその記録をご紹介いたします。
また、もうフィルムが残っていない古い写真もデジタル化しておこうと思いましたが、そのほとんどはアルバムに貼ってあり、剥がすのも一苦労しますので、何か良い方法はないか探してみましたのでその方法もご紹介いたします。
アルバムの写真をデジタルデータに変換する方法 – アプリ編
次に、実家にあった8ミリフィルムをデジタル化してみた記録です。8ミリフィルムは、1970年ごろに一般家庭に普及していた動画を記録する方法でした。8ミリフィルムカメラで写したものを現像し、映写機でスクリーン投映することで動画として見る事ができました。フィルム1コマ1コマは、フィルムカメラと同じ原理で映像が記録されますが、それを連続してスクリーンに投影することで、動く映像として見る事ができました。その後ビデオカメラに置き換わりましたが、それまでは一般家庭で動画といえば8ミリフィルムでした。家には父が購入したフジカシングル8というカメラで写した8ミリフィルムが20本ほどあったので、これをデジタル化してみました。
動画を記録する方法が8ミリフィルムからビデオカメラに時代が移って、動画を記録するメディアはフィルムからビデオテープに変りました。8ミリフィルムでは光そのものを記録していたのが、電気信号に変換されて磁気データへと記録メディアは変化しましたが、磁気として記録されたものはアナログな信号なので、デジタル化されてはいませんでした。家でもその当時のビデオテープが残っていて、そのビデオテープの規格もベータマックス、VHS、8ミリビデと3種類あります。もちろんこれも物理的に劣化しますし、ダビングしてコピーを制作すると映像は劣化するので、次はこのビデオテープをデジタル動画データに変換してみました。
今回、アナログなデータをデジタルなデータに変換してみましたが、もちろん現在でもフィルムカメラは存在し、それも高価なプロ用としてありますし、映画などもフィルムで撮る場合もあります。また、あえてCDではなく、レコードで発売するミュージシャンもいるように、デジタルにはない音の広がりや、写真の発色や柔らかな映像など、アナログにはデジタルにはない風味というか暖かさというものがあるのかも知れません。
アナログなデータをデジタルデータに変換してみてふと気がついたのですが、デジタルに変換した部分のほとんどは、データを保存したり送ったりする中間部分であって、データの入口と出口はアナログなままだという事です。例えばデジタルカメラは、記録メディアはデジタル処理された信号を記録しているだけで、光が入るのはレンズですし、写真としてプリントしたものは印画紙だってことです。音声にしても、いまだに音を拾うのはアナログなマイクですし、再生したものを聞くのはアナログなスピーカーから出た音なのです。まあ、人間そのものはそれだけアナログなも、ということなのでしょうね。
(記事配信:2017年1月)
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