Windowsスポットライトの画像を保存する方法

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Windows10になって、パスワード入力画面やロック画面の背景に、綺麗な風景写真などが表示されるようになりました。Windows10には、デスクトップの背景の他にも、起動画面やロック画面の背景をカスタマイズする機能がありますが、この中に、自然の風景写真など、マイクロソフトがおすすめする画像を自動的に表示する機能があります。これは「Windowsスポットライト」と呼ばれるもので、個人設定のロック画面の設定で、背景の部分にWindowsスポットライトを選択することで表示されるようになります。




Windowsスポットライトに設定することで、ロック画面にマイクロソフトがおすすめする背景画像が自動的に表示されるようになりますが、この背景画像は必ずしも毎回同じではなく、時々変化いたします。このため、ロック画面が出る度にいろいろな画像を楽しめる仕組みになっています。

また、画像の右上あたりに「気に入りましたか?」という部分があり、ここにカーソルを合わせることにより、「気に入りました」と「好みではありません」という表示が出ますので、現在表示されている画像が自分の好みのの場合、「気に入りました」を選択することにより、今後同じような種類の画像が表示されるようになります。また、「好みではありません」を選択すると、すぐに別の画像が表示されますので、同じようにこの問いに答えることで、徐々に自分の好みに合った画像が表示されてゆくようになっています。

Windowsスポットライトの画像の一例

Windowsスポットライトが表示されたロック画面

しかし、自分の好みの画像が表示された時に「気に入りました」を選択したとしても、その画像がロック画面に毎回表示されるわけではありません。もちろん同じ画像が表示される場合もありますが、Windowsスポットライトには、常に新しい画像が登録されていますので、同じような好みの画像を時々変更しながら表示させるシステムとして機能しています。そのような理由から、もしWindowsスポットライトに表示された画像がとても気に入ったものだとしても、それを毎回固定して出したりする機能はありません。

どうしてもロック画面やデスクトップの背景に自分の好きな画像を固定して表示させたい場合は、その画像ファイルを保存し、ロック画面や背景設定画面でその画像ファイルを指定すれば出来るようになります。つまり、Windowsスポットライトに表示される画像を保存することさえ出来れば、その画像を固定して表示することが可能となるわけです。

このページでは、自分の好みの写真や画像がWindowsスポットライトに表示された場合に、その画像ファイルを保存する方法を解説いたします。(※この解説は、2018年2月現在のWindows10を利用して解説していますので、今後のWindowsのバージョンアップ等によってはこの通りにいかない事もあることをご了承下さい)



1.Windowsスポットライトの画像ファイルがある場所を開く

Windowsスポットライトの画像を保存するには、まずWindowsスポットライト画像があるフォルダを開いてそこから画像ファイルをコピーして保存します。Windowsスポットライトの画像は、一旦特定のフォルダに自動的に保存された後、ロック画面に表示されるようになっています。その特定のフォルダは以下のパスとなります。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Packages\Microsoft.Windows.ContentDeliveryManager_cw5n1h2txyewy\LocalState\Assets

ユーザー名の部分は、現在ログインしているWindowsのユーザー名となりますので、それに置き換えて下さい。一番簡単な方法としては、スタートキー(Windowsのマークが表示されているキー)を押しながら「R」キーを押し、ファイル名を指定して実行画面が表示されたら、名前の部分に上記パスをコピーして貼り付けた後、ユーザー名の部分(下記画像の赤枠)を現在ログイン中のユーザー名に変更してOKボタンを押せば、Windowsスポットライトの画像があるフォルダが開きます。(もちろんファイルエクスプローラから辿って行っても良いのですが、AppDataフォルダ以下は隠しフォルダになっているので隠しファイルを表示する設定になっていないと表示されません。AppDataフォルダが見えない場合は、この後で説明する拡張子を表示する説明部分を先にご覧いただいて設定して下さい)

ファイル名を指定して実行画面にパスを入力した画像

Windowsスポットライトの画像が保存されているフォルダは、一時的に画像が保存されているもので、その中のファイルは基本的にはシステムが管理しているものとなっているため、下記写真のように、ファイル名がアルファベットと数字の長い羅列になっていて、さらに拡張子もついていないので、一見何のファイルかわからなくなっています。また、このフォルダには、Windowsスポットライトの画像だけではなく、システムが管理するその他の画像ファイルも保存されているので、その切り分けをする必要が出てきます。

Windowsスポットライト画像が保存されているフォルダの画像

2.Windowsスポットライトの画像ファイルを特定する

Windowsスポットライトの画像ファイルかそうでないかは、ファイルの大きさで見分けるのが簡単です。まず、ファイルのサイズで並び替えを行い、そ中の比較的大きなファイルサイズ、例えば200kb以上のファイルサイズのもの等がWindowsスポットライトの画像ファイルの可能性が高いです。いずれにしても下記写真①のように、ファイルエクスプローラの「サイズ」の部分をクリックし、ファイルを大きな順番に並び替えておきます。ついでに、もし長いファイル名がすべて表示されていない場合には、「名前」の部分の左側にある縦棒(②の部分)をマウスでドラッグしながら右側にずらして、ファイル名全体が見えるようにしておきましょう。

ファイルを大きなサイズ順に並び替えた画像

さらに、これからファイルに拡張子をつけてゆく関係で、拡張子が表示される設定になっているか確認します。下記写真のように、「表示」タブをクリックし、「ファイル名拡張子」にチェックを入れます。また、先ほどファイルエクスプローラから辿る場合の隠しファイルが表示される設定もここで行えます。

拡張子と隠しファイルが表示されるようにしている画像

さて、次はファイル名に写真などの画像ファイルに使われる拡張子「.jpg」をつけます。一番上(一番大きなファイルサイズ)のファイル名にマウスカーソルを重ねた状態で右クリックし、「名前の変更」を選択するとファイル名が変更できる状態になりますので、下記写真のようにファイル名の最後に「.jpg」を追加します。

ファイル名の最後にJPGの拡張子を追加した画像

拡張子を追加したファイルがWindowsスポットライトのものかどうかは、ファイル名上にマウスカーソルを持ってゆく(クリックしない)ことで確認できます。下記写真のように「大きさ」の部分が「1920×1080」(横型サイズ)または「1080×1920」(縦型サイズ)となっていればWindowsスポットライトの画像ファイルの可能性が高くなります。

Windowsスポットライトの画像か調べる

また、ファイルエクスプローラの表示内容をアイコン表示にすることで、もっと分かりやすくなります。下記画像のように、ファイルエクスプローラの「表示」タブを選択し、「大アイコン」を選択することで、ファイルの表示がサムネイル表示に変わります。いくつか複数のファイルに.jpgの拡張子をつけ表示してみた状態です。最初の2つがWindowsスポットライトの画像です。ここでは同じ写真の横型と縦型2つしかありませんでしたが、使い込んでいる度合いによって通常は複数のいろいろなWindowsスポットライト画像が表示されます。

ファイルを大アイコンで表示させ、サムネイルで表示した状態の画像

これで画像ファイルが開ける状態になるはずですので、そのファイルをダブルクリックして開いてみましょう。もし、下記のようなウインドウが開いたら、Windows10標準の「フォト」が選択されている状態でOKボタンを押します。(ここは必要に応じて選択してください。下のほうにある「常にこのアプリを使って.jpgファイルを開く」にチェックを入れると毎回聞いてこなくなります)

画像ファイルを開くアプリを指定している画像

指定したファイルがWindowsスポットライトの画像なら、下記のように通常はフルHD画像ファイルが開くはずです。もし目的の画像ファイルではない場合には、目的の画像が表示されるまでこの作業を繰り返します。Windowsスポットライトの画像ファイルは、同じ風景の写真画像でも、1920×1080の横型サイズと、1080×1920の縦型サイズの2種類が保存されていますので、もし縦型の画像が開いたら、同じ写真の横型画像もあるはずです。縦型サイズがあるのは、タブレットなどでの縦表示に対応したものだと思われますが、横型であっても、タブレットを縦にした場合、通常は自動的にリサイズしてくれるので、横型のほうだけ保存すればOKです。

Windowsスポットライトの横型画像が表示された画像

横型サイズの画像

Windowsスポットライトの縦型画像が表示された画像

縦型サイズの画像

3.Windowsスポットライトの画像ファイルを保存する

目的のWindowsスポットライトの画像が特定できましたら、その画像を別のフォルダなどにコピーして保存します。目的の画像を一時的にロック画面やデスクトップの背景に設定するだけなら、コピーしないでこのフォルダに置いたままでも表示させることは可能ですが、このフォルダはシステムが管理しているものなので、いつの間にか自動的に削除される可能性がありますので必ず別のフォルダにコピーして保存してください。コピーはファイルエクスプローラでのコピー&ペーストでもよいですが、フォトアプリで開いている状態ならば、下記写真のように右上にある「・・・」をクリックし、「名前を付けて保存」をクリックすれば、すぐに特定の場所に保存することが出来ますのでお勧めです。

フォトアプリで名前をつけて保存を実行した画像

Windowsスポットライトの画像をピクチャフォルダに保存

ファイルを保存する時に、アルファベットと数字のファイル名では分かりにくいので、ついでに分かりやすいファイル名に変更しておきましょう。ここではピクチャフォルダ内に「Windowsスポットライト1.jpg」というファイル名で保存してみました。

Windowsスポットライトの画像ファイルを分かりやすいファイル名に変更した画像

4.Windowsスポットライトの画像をロック画面に設定する

では、さっそく保存したWindowsスポットライトの画像を、ロック画面に設定してみましょう。デスクトップ上の空いている場所でマウスを右クリックすると出て来るコンテキストメニューで「個人用設定」をクリックします。すると背景などの設定画面が表示されますので、下記写真のように、①左側メニューの「ロック画面」を選択後、②右側の「背景」のドロップダウン内から「画像」を選択します。その後、③「参照」をクリックして、先ほど保存したWindowsスポットライトの画像ファイルを選択後「画像を選ぶ」ボタンを押します。

Windowsスポットライトの画像をロック画面に設定する設定画面

ロック画面に表示したいWindowsスポットライトの画像を指定する

さて、これで指定したWindowsスポットライトの画像がロック画面に表示されるようになっているはずです。Windowsのロック画面を出すか、Windowsのログオン画面で、きちんと表示されているか確認します。下記のように表示されれば成功です。なお、ロック画面に画像を指定して表示させた場合は、Windowsスポットライトを設定していた時に表示されていた「気に入りましたか?」などは表示されなくなります。

ロック画面に指定したWindowsスポットライトの画像が表示された状態

保存したWindowsスポットライトの画像がロック画面に表示されました

5.Windowsスポットライトの画像をデスクトップの背景に設定する

ピクチャなど特定のフォルダに保存された画像ファイルは、ロック画面だけではなく、デスクトップの背景画像にする事も可能です。先ほどのロック画面の設定画面で、左メニューの一番上の「背景」をクリックし、同じように背景部分に「画像」を選択し、参照から保存したファイルを指定すればデスクトップの背景に指定することが出来ますが、もっと簡単に、ファイルエクスプローラで画像ファイル上で右クリックして出たコンテキストメニュー内の「デスクトップの背景として設定」を選択することで、常に気に入った写真などの画像をデスクトップに表示させておくことが可能となります。

画像ファイルを右クリックしてデスクトップの背景として設定を選択した画像

Windowsスポットライトの画像をデスクトップの背景に設定した画像

デスクトップの背景に設定した場合

最後になりますが、このWindowsスポットライトの画像は、著作権の関係で、自分のPCの壁紙などで個人的に使用するには問題ないと思いますが、コピーして他人にあげたりしないように気を付けて下さい。

(記事配信:2018年2月)