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このサイトに訪れてくれている皆さんは、そのほとんどの方が無線LANを使っているのではないでしょうか。今やノートPCのほとんどに標準で無線LAN(以下便宜上Wi-Fiと言います)機能が内蔵されているし、スマートフォンやタブレットなら、もはや必須と言えます。スマートフォンやデータ通信に対応したタブレットでは、Wi-Fiがなくてもインターネット自体には接続は出来ますが、それでも社内LANのサーバーや、リビングのテレビやHDDレコーダーなどの、宅内LAN内に接続された機器と通信する場合にはWi-Fiは必須となります。
実は今回、自宅のWi-FiアクセスポイントをYAMAHA製のWLX202という機器に取り替えました。それまでは、WG2600HPというNEC製のWi-Fiルータをアクセスポイントとして使用しておりましたが、しばらく前から3台あるiPadの内の特定の1台が、時々Wi-Fiが切れてしまう現象が起きてきたからです。Wi-Fi接続している端末は現在12台以上ありますので、接続台数が原因かも知れませんが、切れたiPadのWi-Fi設定で、再度アクセスポイントを選択してやる事でまた数日は接続できるのですが、WG2600HPを再起動したり設定を少し変えてみたりしてもこの現象は直りませんでした。
そこで、今回、新しいWi-Fiアクセスポイント機器に変えようと思い、何にしようか調べまして、最終的にWLX202に決定しました。WLX202にはルータ機能はありませんが、自宅ではYAMAHAのNVR500というルータを使用していますので、アクセスポイント機能があればルータ機能がなくても大丈夫です。何より今回の目的としてはWi-Fiでの接続の安定性が最優先でしたので、エンタープライズ向けのエントリーモデルとしての信頼性があるWLX202に落ち着きました。
WLX202は、2016年4月に発売されたWi-Fiアクセスポイントで、2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに対応するとともに、5GHz帯のIEEE802.11a/n/acにも対応し、デュアルバンドの同時接続ができます。筐体は壁や天井に設置すことを考慮した形をしており、色もオフィスなどの壁の色に多い白色です。壁や天井に取り付ける金具も添付されてます。もちろん床や机の上などに置くことも出来ますが、立てて置くと不安定なので、寝かせた状態で置くことになり、若干設置する面積を取ります。
背面のコネクタ部分は、LAN端子、保守用のコンソール端子、ACアダプター接続端子、初期化用ボタンとシンプルです。最大伝送速度は866Mbpsで、他の民生用メーカーのWi-Fiルータの中にはこれよりも転送速度が速いものもありますが、うちでは問題ない速度です。それよりもWLX202では接続端末数が、エンタープライズ向けらしく、5GHzで50台、2.4GHzで50台の合計100台となっています。このへんが安定して接続できる理由となっているのではないでしょうか。
YAMAHAのアクセスポイント機器は、現在WLX202の他に、上位機種のWLX402というものがあります。WLX402は、最大転送速度が1.8Gbpsとなっています。また、この転送速度を最大限生かせるIEEE802.11ac Wave2に対応しています。ちなみに値段はAmazon WLX202、WLX402で確認して下さい。また、注意点として、ACアダプターは別売りになっています。WLX202はLANケーブルを通じて電源を供給できるPoE(IEEE802.3af)に対応しているので、PoEインジェクターなどの機器から電力を受ける事ができる為で、PoE給電機器がネットワーク内にない場合にはWLX202専用ACアダプター(YPS-12HT)も必要となります。
実はWLX202の最大伝送速度については、スペック上ではこれまで使っていたWG2600HPの1733Mbpsの半分なのですが、実際に運用してみると、WLX202のほうが、WG2600よりもインターネット接続(Web上の計測サイト使用)が平均すると10%ぐらい速くなり、IEEE802.11acで接続しているiPhoneやiPadなどの機器では全てにおいてWLX202が上回っていましたし、最大の懸念であったiPadの接続切れもなくなりましたので、WLX202に変えて大正解でした。もちろんこれは使用環境や接続する機器との相性などもあると思いますので、あくまでも私の自宅の環境での状況ですので参考程度とお考え下さい。
(記事配信:2017年8月)
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