WLX202(YAMAHA製W-Fiアクセスポイント)の基本設定

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それではYAMAHA製Wi-Fiアクセスポイント、WLX202の基本的な設定方法をご紹介致します。設定するには有線LAN端子を備えたパソコンが必要になります。WLX202の設定は、パソコンのブラウザ上のGUIで行います。民生用のWi-Fiルータと違い、WLX202の工場出荷状態ではSSIDの設定はされておりませんので、この作業は必須となります。 尚、ここで解説する内容は、WLX202が工場出荷状態の場合を想定しております。



まずWLX202とパソコンを直接LANケーブルで接続しまずが、WLX202の初期IPアドレスが192.168.100.240.である為、既存のネットワークアドレスが、192.168.100.0/24で、なおかつ192.168.100.240のIPアドレスが振られたノードがネットーワーク内になく、ネットワーク内にパソコンがある場合は、WLX202を既存のネットワークの空いているHUBなどにLANケーブルで接続して2番に進んで下さい。それ以外の場合は、WLX202とパソコンを直接LANケーブルで接続した後、以下の通りにパソコンのIPアドレスを変更します。

1.パソコンのIPアドレス変更

ここではWindows7で説明しますが、Windowsパソコンであれば基本的には同じです。
スタート →コントロールパネル(※Windows10の場合はスタート →Windowsシステムツール →コントロールパネル) →ネットワークとインターネット →ネットワークと共有センター →アダプターの設定の変更 をクリックし、「ローカルエリア接続」のアイコン上で右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

ネットワークのプロパティを出す

「この接続は次の項目を使用します」の枠内から「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をダブルクリックします。

インターネットプロトコルバージョン4の設定

この設定を変更する前に、WLX202の設定後にパソコンのIPアドレスを元に戻す必要がありますので、既存の設定内容をメモなどに控えておいて下さい。次に、「次のIPアドレスを使う」を選択し、「IPアドレス」の項目内に「192.168.100.1」と入力し、「サブネットマスク」には「255.255.255.0」を入力し(他の項目は空欄)、OKボタンをクリックして閉じます。この時、警告画面が出る場合がありますが、そのまま「はい」をクリックします。

パソコンのIPアドレスを変更

2.WLX202の設定画面を開く

パソコンのブラウザのURL入力欄にWLX202のIPアドレス、「192.168.100.240」を入力してエンターキーを押し、設定画面を開きます。(WLX202とパソコンを直接接続している場合、ブラウザを立ち上げると、インターネットに接続されていないメッセージが表示されますが問題ありません)

ブラウザにWLX202のIPアドレスを入力

パスワード画面が出ますので、ユーザー名に「admin」と入力し、OKボタンをクリックします。(パスワードは空欄でOK) するとWLX202の管理画面が表示されます。

WLX202の設定画面のパスワードを要求

3.SSIDの作成

WLX202を購入したばかりの状態ではSSIDがない状態なので、最初に以下の通りにSSIDを作成します。ここでは2.4Ghzと5GHzの両方に対応したSSIDの作成をしてみます。

左側メニューの「無線設定」 →「SSID管理」をクリックし、No.1の設定の欄にある「追加」をクリック

SSID作成

下記項目を入力します。
■バインドする無線モジュール: 2.4GHzと5GHzの両方にチェックを入れる
■SSID: 表示したい任意のSSIDを決めて入力(ここに入力したSSIDが各Wi-Fi端末の設定画面に表示されます)
■認証方式: 「WPA2-PSK」を選択
■暗号化方式: 「AES」を選択
■PSK(事前共有鍵): 接続時に入れる任意のパスワードを決めて入力

ちなみに、VAPとはバーチャルアクセスポイント(仮想的なアクセスポイント)の略です。

SSID設定画面に各値を入力

以上を入力したら「設定」ボタンをクリックすると、設定情報が保存された後、SSID管理画面が表示されます。

SSID管理画面の一覧に表示

4.LANポートの設定

次に、既存のネットワークで通信できるように、WLX202のIPアドレスを変更します。もし、既存のネットワークアドレスが、192.168.100.0/24で、なおかつネットワーク内に192.168.100.240のノードがない場合(WLX202とパソコンを直接LANケーブルで接続していない場合)はこの設定及び、次の5番の設定も必要はありませんので、これで終了です。



左側メニューの「ネットワーク設定」 →「LANポート設定」をクリックします。

IPアドレス(IPv 4)の欄に、既存のネットワークのIPアドレスを入れます。例えば、既存のネットワークが「192.168.1.0/24」の場合は、「192.168.1.240」と入れます。この時、既存のネットワーク内に既に192.168.1.240のノードがある場合は、IPアドレスが重ならないように例えば192.168.1.239など別の空いているアドレスを入れて、「設定」ボタンをクリックします。

LANポートの設定

確認画面が出ますので、さらに「設定」ボタンをクリックすればWLX202の設定は完了です。

LANポート設定内容の確認画面

5.パソコンのIPアドレスを元に戻す。

1番で、パソコンのIPアドレスを変更している場合は、元に戻します。スタート →コントロールパネル(※Windows10の場合はスタート →Windowsシステムツール →コントロールパネル) →ネットワークとインターネット →ネットワークと共有センター →アダプターの設定の変更 をクリックし、「ローカルエリア接続」のアイコン上で右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

「この接続は次の項目を使用します」の枠内から「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をダブルクリックします。

控えておいた前の設定内容に戻してOKボタンをクリックします。

これで設定は完了ですので、WLX202を既存のネットーワークに接続すれば、各端末のWi-Fi接続画面から、WLX202に設定したSSIDが確認できると思いますので、SSID選択後、設定したパスワードを入力すれば、WLX202に接続できるようになります。

尚、SSIDは16個まで作成することが出来ますので、各SSID毎に、周波数や、認証方式、暗号方式、パスワードなどを細かく個別に設定できるようになっています。MACアドレスフィルタリングも各SSID毎に設定できますので、SSID毎に、接続できる端末を限定する事も可能です。下記は、その後SSIDを複数作成した状態です。

複数のSSIDを作成
(記事配信:2017年8月)

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